Lesson6-4 コーヒーを飲んで元気になる

コーヒーのカフェインの効果

コーヒーのカフェインには覚醒作用があることが知られていますが、
その効果は単に目が覚めるだけにとどまらず、実に数多くの効果が認められています。

コーヒーカフェインの効果

  • 眠気を覚ます
  • 肉体的疲労回復
  • 精神的疲労回復
  • 集中力の向上
  • 記憶力の向上
  • ストレスの軽減
  • 胃液の分泌を促し、消化を助ける
  • 運動能力の向上
  • 判断力の向上
  • 利尿作用を促す
  • 老廃物の排出を助ける
  • エネルギーの消費を促進
  • 血行を良くする
  • 自律神経を活発にする
  • うつ病の予防・・・など

カフェインの覚醒作用のメカニズム

まさにカフェインらしい「目覚ましい」効果が確認されておりますが、
このメカニズムは一体どのようなものでしょうか。

最近の研究で、コーヒーのカフェインは摂取すると、
アデノシンA2a受容体と結合することがわかっています。
アデノシンとは人間が興奮状態にあるときに分泌され、人間を落ち着かせたり、
眠りに誘ったりする物質であるとされています。
つまりカフェインはアデノシンの受容体と結合することにより、
アデノシンの活動を低下させる働きを持ちます。

この研究結果によると、カフェインそのものが人間を元気にするのではなく、
カフェインが脳のブレーキを一時的に利かなくさせることにより、
人間が本来備わっている元気を解放している、というメカニズムとなるのです。

コーヒー以外のカフェイン

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ここでコーヒー以外のカフェインが含まれた飲み物を見てみましょう。

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上の表を見ると、唯一玉露だけがコーヒーと比べて多くのカフェインが入っています。
しかし、玉露はテアニンというアミノ酸の一種が含まれており、
このテアニンがカフェインの効果を打ち消す働きがあります。

市販されている栄養ドリンクなどでは
100ml中100mgくらいのカフェインが入っているものがありますが、
まず手軽に飲める自然な飲み物では、コーヒーが最も多くカフェインを摂取できる飲み物だと言えるでしょう。

コーヒーを飲んで記憶力アップ

米国ジョンズ・ホプキンス大学の研究によると、ある画像を見た後にカフェインを摂取すると、
24時間後にその内容を覚えている率が高まるという実験結果が出ています。
これはカフェインが記憶の長期化に役立つことの証明だとマイケル・ヤッサ助教授は結論付けています。

集中力を上げるためにコーヒーを飲みながら勉強をしている方は多いと思いますが、
これは同時に覚えたことを長期的に記憶しておくことにも役立っているということです。

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コーヒーで睡眠不足を解消

眠くて集中力が上がらない、そんな困った事態に誰もが直面したことがあると思います。
そんな時のコーヒーを使った睡眠不足の一時的な解消法があります。

コーヒーを飲んでから、数十分だけ仮眠をとるのです。

カフェインは摂取してからその効果が完全に現れるまで30分くらいの時間がかかります。
コーヒーを飲んですぐに眠ると、数十分後にカフェインが効いてきて、気持ち良く目を覚ますことができます。
ただ昼寝をするより頭がスッキリするのでオススメです。

コーヒーは心にも良い

ハーバード公衆衛生大学院の発表によると、毎日コーヒーを飲んでいる人は、
男女ともに、ほとんどあるいはまったくコーヒーを飲まない人とくらべて、
約50%自殺率が下がっているというリサーチ結果が出ています。

また、1日にコーヒーを4杯以上飲む人は、男女ともに、
ほとんどあるいはまったくコーヒーを飲まない人とくらべて、
うつ病になる割合が20%低くなるという調査結果も出ています。

コーヒーを飲むと感じる「ほっ」とした感じは、心への影響が現れている一つの現象とも言えます。
コーヒーが心に与える影響も、今後より注目されていくでしょう。

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