Lesson3-1 豆の選び方①方向性の決定

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コーヒーを美味しく飲むポイントはいくつかありますが、
「豆」「焙煎」「抽出」の3原則が最も大切なポイントでしょう。

では、この3つの中で何が一番大事なのかというと、
これはコーヒー通の間でよく議論が交わされる問題ですが、未だ明確な答えは出ていません。

曰く、美味しいコーヒーは豆で決まる。
いや、コーヒーの味を決定するのは焙煎と抽出だ。

どちらの意見も間違いではありませんが、焙煎や抽出などの後の部分は良い豆をどう生かすか、
または質の悪い豆の欠点をどう補うか、という視点が入るため、
まずは最初に「豆、ありき」という普遍的かつ絶対的事実に変わりはありません。

ここでは美味しいコーヒーを飲むための第一歩として、
良い豆の選び方、購入の仕方を学習していきます。

豆の方向性の決定

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あなたは家でコーヒーを淹れて飲みたくなり、コーヒーを買おうと思っています。そこで、あなたには2つの選択肢があります。

  • 粉で買う
  • 豆で買う

このどちらかを決めたとして、さらにもう2つの問題が浮かび上がります。

  • どこで買うか?
  • 何の銘柄を買うか?

このうち後者の問題には、さらなる2つの選択肢に分かれます。

  • ブレンドを買う
  • ストレートを買う

ストレート」というのは単一の豆のことを指します。
例えば「ブラジル」だったらブラジルで生産された豆だけをパッケージされたものになります。

さて、これらの選択肢や問題をふまえ、理想のコーヒーと出会える方法を考えてみましょう。

豆で購入する

専門店で豆を買う

最初に結論から言うと、お勧めはコーヒー豆の専門店で豆を買うことです。
美味しいコーヒーを飲みたいと思ったら、豆で買って、淹れる直前に粉に挽く
これに勝る極意はありません。

では、なぜ豆で購入したほうがよいでしょうか?
なぜ、直前に粉を挽くことでより美味しいコーヒーを楽しめるのでしょうか?
そのポイントは「劣化のスピード」にあります。

粉よりも豆のほうが劣化が遅い

コーヒー豆は空気に触れて酸化することで品質が劣化します。
豆よりも粉のほうが空気にふれる表面積が増えるので、豆は粉にしてから急速に劣化が早まります。
また、空気に触れる表面積が多いということは、それだけコーヒーの香りなどが抜けやすいということでもあります。

そのため、豆の状態で購入し直前に挽くことで、最も劣化を遅くすることができるのです。

ただ、劣化のスピードは保存方法にも関係しており、
飲む人がどれだけ味や香りにこだわるかによっても豆の劣化の感じ方が変わります。
購入して1ヶ月もたった粉で淹れたコーヒーを「うまい」と満足して飲む人もいれば、
コーヒー豆を購入して3日もたったら「もう味が落ちてきた」と感じる人もいます。

保存期間の目安

豆なら1〜2ヶ月粉なら1週間程度を目処に使いきれる量を購入し、お店で提供する場合には、できるだけ新鮮なものを選ぶようにしましょう。
個人的に楽しむ場合には、経験で自分の許容範囲を探ることも大切です。

専門店で購入する利点

コーヒー豆の専門店で購入するメリットは、種類が豊富であること、
店員さんに豆の種類や特徴などの情報を教えてもらえる点などが挙げられます。
こだわりのオーナーが経営するお店などでは、一般的にはなかなか手に入らない貴重な豆などもあり、コーヒー豆に関する興味も深まります。

また、人気の専門店は商品の回転が良く、新鮮な豆が常に揃っている可能性が高くなります。

インターネットでの購入も◯

近所や行きつけの地区にコーヒー豆の専門店がない場合は、インターネットで購入するのもよいでしょう。
最近のコーヒー豆専門店のホームページは情報が充実しており、とても勉強になります。

また、家でじっくり様々な種類の豆を比較検討できるのも利点のひとつです。

粉で購入する

家にコーヒーミルを持っていない方は、粉で購入するしかありませんが、粉で購入するメリットもあります。

粉で購入するメリット

粉で購入するメリットは何と言っても手軽さです。

近所のスーパーやコンビニで売っているブレンドのパッケージは安価で手が出しやすく、
正しく基準を持って選ぶことで、味も満足できるものを選択することができます。

しかし特に味にこだわるならやはり専門店やカフェでやっている挽き売りがおすすめです。
ただし、繰り返しになりますがコーヒー豆は粉になってから急速に劣化が早まりますので、
粉は1週間くらいで飲みきる量を購入するのがおすすめです。

抽出器具に合ったメッシュを選ぶ

メッシュ」とは、コーヒー豆を挽いた粒の大きさのことを言います。
メッシュには「粗挽き」「中挽き」「細挽き」などの段階があり、コーヒーを淹れる抽出方法や器具、好みによって適切なメッシュが異なります。

メッシュに関してはLesson5-2で詳しく学習するので、しっかりマスターしましょう。

学び始めたばかりの頃は不安な点もあるでしょうから、
一度まずは店員の方に豆について聞いてみましょう。
挽き売りのお店なら、使用する抽出器具を伝えればそれに合ったメッシュで挽いてくれます。