Lesson5-6 フレンチプレス

フレンチプレスとは?

ktasimar/Shutterstock.com
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1930年代にイタリアで開発されたものですが、第二次大戦後にフランスのカフェで流行したので、
フレンチプレス」と呼ばれるようになりました。

別名「コーヒープレス」とも言います。

器具

コーヒーを入れるポットと、「プランジャー」と呼ばれるフィルタ付きの蓋で構成されています。
日本では紅茶を淹れる器具として知られていますが、元はコーヒーを淹れるために作られた器具です。

特徴

その名の通り、ポットにコーヒー粉とお湯を入れ、時間がきたら
プランジャーを押してコーヒーを濾すだけという、実にシンプルな方法です。

フレンチプレスの利点は粉の量と抽出時間さえしっかり量れば、失敗することがなく
また腕に関係なく何度でも同じ味が再現できることです。
また、フレンチプレスの金属製フィルターはペーパーフィルターと違い、
コーヒーの油脂分を通すので、とろっとしたオイル感と油脂分に溶けこんだ風味を楽しめるところも魅力です。

適した豆

  • メッシュ:粗挽き
  • 焙煎度:なんでもOK
  • 粉量(最初に入れる水の量)
    350ml:16g
    500ml:24g
    1000ml:42g
    ※粉が水分を吸うので出来上がりは20ml少なくなります。

フレンチプレスでの淹れ方

準備

  1. 粗挽きの粉を用意します。挽きたてがおいしいので、自分で挽いてもよいでしょう。
  2. ポットにお湯を淹れて、温めておきます。粉を入れる前にお湯は捨てましょう。

淹れ方

①粉を入れる

粗挽きしたコーヒーの粉を温めたポットに入れます。

②お湯を注ぎ時間をはかる

タイマーを4分にセットして、スイッチを入れます。
粉全体を濡らすように3分の一くらいお湯を入れ、プランジャーを上げたまま蓋をして、
30秒〜1分ほど蒸らします

③注湯をして蒸らす

目的の量までお湯を注いだら、プランジャーを上げたまま蓋をして、タイマーの時間いっぱいまで待ちます。

④プランジャーを下ろす

タイマーの時間がきたら、プランジャーをゆっくり押し下げます。

sasimoto/Shutterstock.com
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⑤カップに注いで出来上がり

複数のカップに注ぐ時は、いったんコーヒーサーバーに注いで、
軽く回して濃さを均等にしてからカップに注ぐとよいでしょう。
直接複数のカップに注ぐときは、お茶を注ぐときのように少しずつ注ぐと均等な濃さになります。

美味しく淹れて飲むためのさらにワンポイント

粉の量を変えたり、抽出時間を変えたりして、味わいを調節できます。いろいろ試してみましょう。

動画でマスター・フレンチプレス

ここまでの手順を動画でも確認してみましょう。
手元をよく見ることで今までなんとなく行っていた工程が、わかりやすくなります。

お手入れ方法

プランジャーはフィルタ部分と金具、バネなどのパーツに分解できます。
汚れが目立ってきたら分解して中性洗剤で洗いましょう。

フィルタ部分が古くなって劣化するとコーヒーの味に影響しますので、
メーカーの対応が可能であればパーツの交換をしてベストな状態に保っておきましょう。