サイフォンとは?

理科の実験を思い出すレトロな見た目がインテリアにも趣を発揮する、懐かしの抽出器具です。
昔の喫茶店では、コーヒーの香りとともに、
必ずこのサイフォンがコポコポと音をたてている光景が見られたものです。
長らくペーパードリップやコーヒーメーカーに押されて影を潜めていましたが、
最近また再評価の声が高まってきています。
特徴
高温で抽出しますので、コーヒーの香りが楽しめますが、
コーヒーの苦味やコクが強く出る傾向があります。
器具:サイフォンのパーツ
(1) 上部:ロート。コーヒーの粉を入れる部分。底にフィルターを装着します。
(2) 中部の丸い箇所:フラスコ。最初に水を入れる部分。最終的に抽出されたコーヒーがここに落ちてきます。
(3)下部: アルコールランプ。これでフラスコのお湯を沸かします。
(4) ロートとフラスコの間に:チェーンのついた金属プレートにネルをつけたフィルターを設置します。

適した豆
- メッシュ:中挽き
- 焙煎度:なんでもOK
- 粉量(最初に入れる水の量):粉量
240ml:20g
サイフォンでの淹れ方
準備
- コーヒー豆を中挽きで挽きます。
- ロートにフィルタを設置し、挽いたコーヒー粉を入れておきます。
淹れ方
①フラスコの水を熱する
フラスコに水もしくはお湯を入れ、アルコールランプで熱します。
②ロートをフラスコに差し込む
フラスコ内の水が沸騰してきたら、ロートをフラスコに差し込みます。
このとき、フィルタについているチェーンがフラスコの底につくようにセッティングします。
③お湯がロートに登る
蒸気に押し上げられ、お湯がロートに登っていき、コーヒー粉と混ざり合います。
④コーヒー粉を撹拌する
竹べらなどでロートの中を軽くかき回し、コーヒー粉を攪拌します。
⑤沸騰させたらランプを外す
30秒〜1分ほど沸騰させたら、アルコールランプを外します。
フラスコ内が冷やされ、気圧が下がることによって、
コーヒーがフィルタに濾過されながらフラスコに落ちてきます。
⑥コポコポと空気が泡立ったら完了
カップに注いで完成です。
動画でマスター・サイフォン
ネル(濾し布)のお手入れ
抽出が終わったフィルタのネルは流水でよく洗って、煮沸し、
水の入った容器に入れて冷蔵庫で保存します。
ネルは乾かすとこびりついた油脂が酸化し、嫌な香りのもとになりますので、気をつけましょう。
汚れてきたら交換します。新しいネルは使う前に一度煮沸します。