コーヒーノキがコーヒー豆になるまで
コーヒーノキからコーヒー豆ができるまでには、下記の工程をたどります。
栽培
↓
収穫
↓
精製
↓
選別
↓
保管
↓
出荷
コーヒーが世界的に広まり、各地で生産が始まって300年以上になりますが、
この間、コーヒーノキは様々な品種に枝分かれし、その栽培方法や精製技術も多岐に渡っています。
ここでは基本的な生産過程を中心に学習していきます。
栽培
種まきから苗へ
パーチメント付きのコーヒー種子を苗床に蒔き、苗を育てます。
1ヶ月半〜2ヶ月で発芽し、半年くらいかけて40cmくらいまで育ったら、農場に定植します。

シェードツリー
品種や栽培地域の環境によって、
コーヒーノキはシェードツリーと呼ばれる高い樹木の合間で育てられることがあります。
シェードツリーはコーヒーノキが正しく育つための日光条件を調整したり、
強い風からコーヒーノキを守ったり、
コーヒー栽培の大敵である霜が降りにくくしたりする働きがあります。
また、落ち葉はコーヒーノキの肥料にもなります。

開花
コーヒーノキは発芽して3年くらいで1メートルくらいの成木になり、
ジャスミンの香りを放つ白い花を咲かせます。
花は数日で枯れ、約1週間ほどで散ってしまいます。

果実の成長
花が散って数日後、緑色で楕円形の実をつけはじめます。
最初は米粒くらいの大きさですが、次第に大きくなり、
6〜8ヶ月後には長さ2〜2.5cm、直径1〜1.5cmくらいの大きさになります。
この頃には赤く熟して果肉が柔らかくなり、立派なコーヒーチェリーとして
次の段階である収穫の時期が訪れます。
コーヒーノキの寿命は十数年から、ちゃんと手入れをすれば数十年まで長生きし、
その間、毎年1〜2回コーヒーチェリーが収穫できます。

収穫
コーヒーチェリーが実ると、いよいよ収穫に入ります。
コーヒーノキの実が熟すスピードは同じ枝でも異なりますので、
赤く熟した実だけを手摘みで収穫する農園もあります。
その他、枝ごと実をこそぎとると、機械で収穫するなど、農園により収穫方法は異なります。
