パン編
コーヒーはどんなパンとも好相性です。
甘味のあるパンや塩味のきいたパン、菓子パンやサンドイッチ、焼いたトーストなど、
副材料に関わらず、コーヒーに合わないパンは無いと言っても過言ではありません。
コーヒーが16世紀にヨーロッパに伝わるや、瞬く間に受け入れられたのも、
ヨーロッパのパン食文化と相性が良かったことがあげられます。
浅煎りコーヒーと合うパン
あっさりした味わいの浅煎りコーヒーは、副材料のあまり使われていない
デニッシュ、クロワッサン、ラスクなどと一緒に食べると、簡単な朝食にも最高の組み合わせです。
また、サンドイッチなどは、フレッシュな野菜がたっぷりサンドされたベジタブルサンド、
ザワークラフトなど酸味のあるキャベツなどをはさんだものが
浅煎りコーヒーとは良い相性となります。

浅煎りコーヒーと相性がよいパン
- シンプルなデニッシュ
- クロワッサン
- ラスク
- ベジタブルサンド・・・など
中煎りコーヒーと合うパン
少し味わいが複雑になってきた中煎りコーヒーには、副材料を多く使ったデニッシュ、
ブリオッシュ、クグロフなどが好相性で、少しボリュームのあるおやつにも最適です。
また、朝食でトーストを焼く場合には、バタートーストやハニートーストにするのもよいでしょう。
コンテやブリーなど軽めのチーズと野菜をサンドしたカスクートや
サンドイッチなども魅力的な組み合わせとなります。

中煎りコーヒーと相性がよいパン
- カスタードデニッシュ
- ベリーやチェリーなどのフルーツデニッシュ
- ショソン・オ・ポム(パン屋で売られているアップルパイ)
- クリームブリオッシュ
- バタートースト
- ハニートースト
- レーズンパン
- 白かびやセミハードなど軽めのチーズをサンドしたカスクートやサンドイッチ
深煎りコーヒーと合うパン
苦味と複雑さの加わった深煎りコーヒーには、揚げパンが好相性となります。
パウダーシュガーをまぶし、生クリームをはさんだ揚げパンや、ドーナツなどは
エスプレッソとも美味しく食べられます。
またその複雑な味わいに合う濃厚なパン、フルーツブレッドやドイツパン、
キッシュなどもよいでしょう。

またスパイシーさが感じられる深煎りのコーヒーには、
シナモントーストやスパイスが効いたサラミなどがサンドされたサンドイッチなど、
スパイスが香るパンとの相性も良くなります。
深煎りコーヒーと相性がよいパン
- 揚げパン
- ドイツパン
- キッシュ
- シナモントースト
- カレーパン
- スパイシーなサラミやタンドリーチキンなどのサンドイッチ・・・など
アレンジコーヒーと合うパン
カフェオレにクロワッサンは、フランスでも定番の朝食です。
バターやジャムをたっぷりつけ、カフェオレに浸して食べても美味しいでしょう。
またミルクアレンジをしたコーヒーは、ケーキの時と同様に、
クリーム感、ミルク感のあるパンや、香ばしいキャラメル、チョコレート系との相性がよくなります。クリームパンやカスタードが入ったデニッシュ、濃厚なチーズが入ったパンや
クリームのサンドイッチ、キャラメル風味のパンなどを合わせてみましょう。

アレンジコーヒーと相性がよいパン
- クロワッサン
- クリームパン
- カスタードデニッシュ
- チーズやクリームのサンドイッチ
- キャラメルデニッシュ・・・など
フード編
卵、ナッツ類、チーズ、肉料理、スパイス料理などはコーヒーと相性がよい食べ物です。
これらの食品は主に西洋食が中心なのがおわかりになるでしょう。
コーヒーが発見され、アラビアやヨーロッパ、インドに広まり、
中国やアジア、日本にはほとんど広まらず、近代になって
洋食文化を取り入れる過程で初めてコーヒーがポピュラーに受け入れられるようになったのも、
食文化との相性が関係していると考えられます。
浅煎りコーヒー
浅煎りコーヒーと相性が良いのはスクランブルエッグやゆで卵などの卵料理、
サンドイッチ、クロックムッシュ、クロックマダム、など。
どれも朝食によくある取り合わせです。

浅煎りの方がカフェインが多く、目を覚ますのにもちょうどよいので、
このマッチングは理にかなっていると言えるでしょう。
食事中にたっぷりの量を飲むのにも浅煎りは適しています。
浅煎りコーヒーと相性がよいフード
- スクランブルエッグ
- ゆでたまご
- 軽めのサンドイッチ
- クロックムッシュ
- クロック・マダム・・・など
中煎りコーヒー
こんがり焼いてバターを塗ったトーストに、砂糖とミルクをたっぷり入れたコーヒーは
朝食にもブランチにも最適です。
レーズンパンなど、ドライフルーツが入ったパンは深煎りだと個性を殺し合ってしまうので、
中煎りが最適です。
軽い昼食として合わせる場合の付け合せには、野菜のバター炒めなどが簡単で合わせやすいでしょう。ほうれん草のバターソテーや、バターコーン、エリンギのバター炒めなどは、
昼食の一品ともなり中煎りコーヒーと良い相性となります。
また、チーズは中煎りのコーヒーと主に相性がよいものが多くなります。
クリームチーズラムレーズンやイエオストなど甘みのあるチーズを
チーズケーキのように合わせるのが一般的ですが、
脂肪分高めのスモークチーズやスパイシーなチーズとのペアリングも楽しめます。
またゴルゴンゾーラなど癖のすくない青カビタイプには、クリアな酸味を香りを持つ豆の中煎りをあわせると、バランスのとれたハーモニーを楽しめます。

中煎りコーヒーと相性がよいフード
- 野菜のバターソテー
- クリームチーズ
- スモークチーズ
- スパイシーなチーズ
- ゴルゴンゾーラ・・・など
深煎りコーヒー
深煎りコーヒーの苦味は肉料理、オリーブオイルをたっぷり使ったイタリア料理、カレーライスなど、味が濃いディナーの食後に口の中をすっきりさせてくれます。
深煎りコーヒーのスパイシーな香りはカレーのスパイスとも好相性です。
日本人の体質は本来、肉食文化に慣れていないので、
肉を食べた後にコーヒーを飲んで消化を促進するのは健康にもメリットとなります。
エスプレッソに砂糖とミルクをたっぷり入れると、ちょっとデザート感覚でもいただけます。

深煎りコーヒーと相性がよいフード
- 肉料理、イタリア料理、カレーなどの食後に