Lesson11-7 コーヒーにぴったりのフードレシピ・中煎り①

 バターハニートースト

カフェや喫茶店の定番トーストです。パンはコーヒーと相性が非常によい食材の1つです。
厚切りトーストにたっぷりのバターと蜂蜜を加え、リッチな仕上がりにします。
素材にこだわる場合にはパン選びを重視しましょう。
また、バターを発酵バターにするとより風味が豊かになります。

successo images/Shutterstock.com
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材料

  •  厚切りの食パン・・・1枚
  • バター・・・10g
  • 蜂蜜・・・適量
  • バニラエッセンス・・・数滴

作り方

  1. バターは塗りやすくするために、少し溶かしておく。
  2. 厚切りの食パンにさいの目に切れ目を入れる。バターや蜂蜜が中までしみ込みやすくなる。
  3. 全体にバターを塗り、トースターで焦げ目が付くまで焼く。
  4. 焼き上がったらバニラエッセンスを数滴振りかけ、蜂蜜をかけて完成。
アレンジ
*シンプルに更にトーストだけを載せてよい。フルーツなどを添えるとより華やかになる。
*クリームやアイスクリームなどのトッピングも◎

ブルドロ(まるごとリンゴのアップルパイ)

中煎りのコーヒーには、加熱したフルーツが良く合いますが、
その代表とも言えるのがアップルパイです。

このブルドロとは、フランスノルマンディー地方の伝統菓子の一つで、
りんごを一つまるごと使用したものです。
そのかわいい見た目とアレンジ次第でリッチにもさわやかにもなるので、ぜひマスターしましょう。
まずは最もシンプルなレシピで作ってみます。

季節にはメインとして、主役にできる一品です。

材料(1個分)

  • りんご・・・1個
  • パイ生地・・・リンゴを包める量
  • 砂糖・・・大さじ1
  • バター・・・小さじ1
  • くるみなどのナッツ・・・適量

作り方

  1. りんごはよく洗い芯をくり抜いておく。お好みで皮をむく。オーブンは180℃に予熱しておく。
  2. パイ生地はできるだけ薄くのばし、四角に切る。サイズは、一辺がりんごの高さの2.5倍くらいになると全体を包みやすくなる。パイ生地は自作のものでも市販のものでもよい。
  3. パイ生地の中心に、芯をくり抜いたりんごをのせ、りんごの穴の奥にナッツを詰める。その上にバター小さじ1、砂糖大さじ1弱を入れる。お好みでナッツをさらに詰めてもよい。
  4. パイ生地でりんごを下から上にむかって包む。全ての合わせ目が上の中心で合うようにし、りんごがのぞかないようにする。
  5. 残った生地を葉っぱの形にカットし飾り付ける。耐熱皿にのせ、180℃で20~30分焼いて完成。
アレンジ
*りんごは生のものでも、コンポートにしたものでもよい。旬の時期にコンポートにすれば、多少旬を過ぎてもメニューにできる。
*りんごの穴に詰めるものは、ナッツ、砂糖、バターにドライフルーツを加えたり、アーモンドクリームのを詰めるとよりリッチなテイストのスイーツとなる。
*仕上げや包む前のりんごにシナモンを振っても豊かなフレーバーとなる。

パルミエ

シンプルで幅広い味わいを持つ合うパルミエは、パイ生地を焼いたスイーツです。
市販のパイ生地や、パイを作った際に余ったパイ生地などで簡単に作ることができるため、
レパートリーに加えておくと重宝します。

AS Food studio/Shutterstock.com
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材料(50個分)

  • パイ生地・・・200~250g程
  • グラニュー糖・・・適量

作り方

  1. パイ生地を1cmの厚さに長方形に伸ばす。生地の角が綺麗に伸ばせなかった時は四方をカットする。
  2. ①にグラニュー糖を多めにまぶす。
  3. ②を折りたたむ。最初に中心線を決め、それに向かって両端を3回ほど内側に丸め込み、さらにそれを丸めていって中央で重ね会わせる。
  4. ③の生地同士がくっつくように手で押さえラップで包み冷凍庫で30分冷やし固める。
  5. オーブンを190度に予熱しておき、冷凍庫で休ませた④を取り出し、先ほどの生地を端から5mmの厚さにたくさんカットする。
  6. グラニュー糖を片面にまぶし、グラニュー糖をまぶした面を上にして天板に並べ190度で20分前後焼く。
  7. キツネ色になったら完成。

メープル&ウォルナッツサブレ

香ばしさが加わる中煎りコーヒーでは、メープルやキャラメル系フレーバーや、
ナッツ系のフレーバーのスイーツもおすすめです。

材料(30~36枚前後)

  • 薄力粉・・・140g☆
  • アーモンドパウダー・・・40g☆
  • 塩・・・一つまみ☆
  • 無塩バター・・・100g
  • メイプルシュガー・・・60g
  • 生クリーム・・・小さじ2
  • くるみ・・・50~60g
  •  クリスタルシュガー(グラニュー糖可)・・・適量

※バターは発酵無塩バターを使用するとより風味が増します。

作り方

  1. ☆はあわせて2回はふるっておく。クルミはあらかじめ、から焼きし、適度な大きさに刻んでおく。
  2. バターとメイプルシュガーを泡だて器で白っぽくなるまで混ぜ合わせる。
  3. ②に生クリームを加えなじませたら、①の粉類を入れ、ひとかたまりになるまで、切るようにして混ぜる。さらにクルミを加えてまぜる。
  4. 生地がまとまったら、ラップに包んで、半径4~5cm、長さ35~40cmほどの棒状に形成し、冷蔵庫で3時間以上やすませておく。(冷凍庫に入れれば保存も可能。2週間程度保存可)
  5. 取り出す時間のすこし前になったら、オーブンを170度に余熱する。
  6. 3時間以上やすませたら、冷蔵庫から取り出しラップを外す。まな板の上にクリスタルシュガーをまんべんなく敷き詰め、形を丸く整えながらまぶしつける。
  7. 全体に付いたら、厚さ1~1.5cm程度にカットする。
  8. 170度のオーブンで13~15分程焼いて完成。荒熱が取れたら、湿気ないように缶など密閉容器に入れて保存する。
アレンジ
*クルミを他のナッツに変える(例:アーモンド、カシューナッツなど)
*ココナッツファインやココナッツロングをプラスしてココナッツサブレにも

プリン

プリンは、どんなコーヒーとも合わせやすいスイーツですが、
とくにコスタリカ産の豆と合わせると、コクのある甘さが引き立ちます。
また、深煎り豆とのペアリングでは、苦味と甘さが絶妙なハーモニーを奏でます。
プリン液部分よりも、カラメルの焦がし具合で合わせるコーヒーを変化させてもよいでしょう。

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材料(プリン型5~6個分)

<プリン液>

  • 牛乳・・・400ml
  • たまご・・・全卵3個
  • 砂糖・・・50g
  • 生クリーム・・・50ml
    (生クリームが無い場合には、牛乳をプラスする)
  • バニラエッセンス・・・適量

<カラメルソース用材料>

  • 砂糖(グラニュー糖)・・・45g
  • 水・・・大さじ1
  • 熱湯・・・大さじ3

作り方

<カラメルソース>

  1. 砂糖と水を中火で煮詰める。透明から次第にカラメルソースの色になり香りが立ってくるので、タイミングを見逃さないようにする。苦めのカラメルに仕上げたい場合には色は濃いめに、苦みを出したくない場合には、少しカラメル色になる位で。
  2. 目標とする色になったら、一旦火からおろし熱湯を加える。熱湯を加えた時にはねることがあるので注意する。
  3. 再び弱火にかける。(ここではもう焦がさない)、鍋を揺らしながらカラメルをのばす。カラメルがのびたら型に流しこむ。

<プリン液>

  1. 牛乳、砂糖を鍋に入れ、50℃位に温め砂糖を溶かしておく。
  2. ボール等に卵を割入れ、泡立てないように菜箸等で丁寧にほぐす。
  3. ②に①を泡が立たないように静かに加えて、バニラエッセンスも加えて良く混ぜ、茶こし等で濾しながら型に流し入れる。
  4. 天板に40℃程度の湯を張り、150℃のオーブンで25分程度蒸し焼きにする。(予熱はしなくてもよい)蒸し焼き中に表面が焦げそうな場合には、アルミ箔をかぶせると表面の焦げを防ぐことができる。
  5. 少し揺らしてみてプリン液がでてこなければ焼き上がり。表面が揺れるくらいで丁度滑らかな舌触りとなる。焼き上がったら荒熱を取り、冷蔵庫で冷やして完成。
アレンジ
*コンポートなどの濃厚なフルーツを添える
*生クリームを加えて作った濃厚なプリンには、少し酸味のあるフレッシュなフルーツとの相性もよい。コーヒーのフレーバーに合わせて付け合わせを考えても◎