Lesson9-7 エスプレッソのアレンジコーヒー

エスプレッソのアレンジは、ラテアートやデザインカプチーノだけではありません。
これらをベースとして、さらにアレンジの幅が広がるアイデアや技術を修得しましょう。

フレーバーアレンジ

カフェラテやカプチーノにフレーバーシロップを加えることで、
様々なフレーバーを付けるアレンジです。

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作り方

  1. 好みのシロップを用意し、計量します。シロップの量はお好みですが、150mlのカップに5~10mlが目安となります。
  2. 予めシロップをいれたカップにエスプレッソを入れます。こうすることでシロップが混ざりやすくなります。
  3. ラテアートやデザインカプチーノと同じ容量で、フォームミルクを作りミルクを注いでいきます。

フレーバーアレンジのポイント

  1. 酸味の強いシロップは、ミルクが凝固する場合があるため注意しましょう。例えば、柑橘系やベリー系などのシロップなどは使用する場合は入れ過ぎないことが大切です。
  2. 甘みを付けたくない場合には、シュガーフリーのフレーバーシロップを使用します。
veou/Shutterstock.com
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ナッツアレンジ

  • ヘーゼルナッツフレーバー
  • アーモンドフレーバー
  • マロンフレーバー
  • マカデミアナッツフレーバー
  • バターナッツスコッチ・・・など

トロピカルアレンジ

  • ココナッツフレーバー
  • マンゴーフレーバー
  • パイナップルフレーバー
  • バナナフレーバー
  • パッションフルーツフレーバー

フルーツアレンジ

  • オレンジフレーバー
  • アップルフレーバー
  • アマレットフレーバー
  • カシスフレーバー
  • ラスベリーフレーバー・・・など

フラワーアレンジ

  • ローズフレーバー・・・など

スパイスアレンジ

  • バニラフレーバー
  • チャイフレーバー
  • カルダモンフレーバー
  • メープルスパイスフレーバー
  • ジンジャーブレッドフレーバー・・・など

リッチテイストアレンジ

  • キャラメルフレーバー
  • バターナッツスコッチフレーバー
  • チョコレート・クッキーフレーバー
  • クレームブリュレフレーバー
  • イタリアンドルチェフレーバー
  • マカロンフレーバー
  • ホワイトチョコレートフレーバー
  • ティラミスフレーバー・・・など

モカアレンジ

カフェモカは、コーヒー(エスプレッソ)にミルクとチョコレートを加えたアレンジです。
カフェ・ラテやカプチーノよりも甘くなるため、特に女性からの人気が高いアレンジです。

ベーシック・カフェモカ

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材料

  • エスプレッソ・・・30ml
  • チョコレート(チョコレートソース)・・・15ml程度
  • フォームドミルクorスチームドミルク・・・適量
  • デコレーション用のチョコレートソースやカカオパウダー

作り方

  1. チョコレートは事前に溶かしておき、カップに入れておきます。
  2. カップにエスプレッソを注ぎ、まぜてチョコレートとエスプレッソをなじませます。
  3. スチームドミルクを作り、カップに注ぎます。このとき、アートなどを施してもよいでしょう。
  4. 仕上げにチョコレートソースやココアパウダーをふりかけて完成です。チョコレートでデザインを描くこともできます。

チョコレートソース・フラワーアート

  1. スチームドミルクを注いだカップに、小さなまると大きな丸を描きます。
  2. 上下左右の4歩方向に、スティックなどを使用して中心から外側に向かってフォームとチョコレートソースをひっかきます。外側に角のような模様が描けます。
  3. ②で描いたポイントの間になるように、今度は外側から内側に向かって、フォームとチョコレートソースをひっかきます。内側に模様が入り込み。花のような模様が完成します。

チョコレートソース・メッセージアート

チョコレートソースでメッセージやハートなどの模様を描く事もできます。
キレイな文字を描くには技術が必要となるので、何度も練習してコツを掴みましょう。

  • カップの口が広くキャンバスが広くなるカプチーノカップがお勧めです。
  • チョコレートソースは温度が低いと固くなり、なめらかな線が描けないため、ある程度温度をあげてから描いていきます。

ホワイトモカ

使用するチョコレートをホワイトチョコレートにすることで、よりマイルドで優しい甘さのホワイトモカになります。

材料

  • エスプレッソ・・・30ml
  • ホワイトチョコレート(ホワイトチョコレートソース)・・・15ml程度
  • フォームドミルクorスチームドミルク・・・適量
  • デコレーション用のホワイトチョコレートやホイップクリーム

作り方

  1. ホワイトチョコレートは事前に溶かしておき、カップに入れておきます。
  2. カップにエスプレッソを注ぎ、まぜてチョコレートとエスプレッソをなじませます。
  3. スチームドミルクを作り、カップに注ぎます。このとき、アートなどを施してもよいでしょう。
  4. 仕上げにホイップクリームやすりおろしたホワイトチョコレートふりかけて完成です。

モカ・フレーバーアレンジ

カフェラテやカプチーノのフレーバーアレンジ同様、
カフェモカもフレーバーシロップを用いることで、さらにアレンジの幅が広がります。
使用するシロップは、チョコレートに合うものを基準に選ぶと選びやすくなるでしょう。

  • チャイ・モカ・・・チャイスパイスなどのスパイスは、コーヒーにもチョコレートにも相性がよい素材の一つです。
  • オレンジ・モカ・・・オレンジはチョコレートとの相性が抜群です。市販のシロップだけでなく、自家製のオレンジジャムなどでアレンジしてもよいでしょう。
  • キャラメル・モカ・・・キャラメルはコーヒーともチョコレートとも相性がよい食材です。砂糖とミルクでキャラメルソースを手作りすることもできます。
  • ナッツ・モカ・・・ナッツも相性のよい素材の代表です。ナッツフレーバーシロップは、アレンジを広げるためにまず揃えたいものの一つです。
  • ホワイトチョコレート&ベリーモカ・・・ベリーの酸味は、苦味よりも優しい甘みと合わせることで苦味が苦手な女性やお子様にも楽しんでもらえるアレンジとなります。ホワイトモカにベリーソースやシロップを合わせてみましょう。

フレーバーアレンジのバリエーションを広げるために

後ほど詳しく学習しますが、コーヒーは豆自体にフレーバーや風味を持っています。
そのため、このようにアレンジする際にも、どんな豆や素材でも組み合わせて良い訳でなはく、
実は基本となる理論があります。

コーヒーのテイスティングであるカッピングや、食べ物とのペアリング理論を修得することで、
アレンジにも活用できる理論を身につけることができるため、
合わせて修得し、技術と知識を深めて行きましょう。

ペアリング理論はLesson11で、カッピングはLesson12で学習します。