Lesson10-5 アレンジコーヒー④ワールド&スイート&スパイス

世界のアレンジ

本格アインシュペナー

 Sea Wave/Shutterstock.com
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コーヒーに生クリームを浮かべたコーヒーは、
定番アレンジの部分で「ウインナーコーヒー」を修得しました。
世界の多くの国ではホイップクリームを入れたコーヒーを「ウィンナーコーヒー」と
総称して呼ぶことが多いですが、オーストリアのウィーンでは
ウィンナーコーヒーというメニューはなく、最も近いのは、この「アインシュペナー」です。

アインシュペナーとは「一頭だての馬車」と言う意味で、
チョコレートケーキのザッハトルテで有名なザッハホテル内のカフェで、
コーヒーにケーキ用の生クリームを浮かべたのが始まりだとも言われています。

アインシュペナーを美味しく仕上げるコツは、高脂肪の純生クリームを使用することとです。
耐熱グラスで作ると、層の美しさなど目で楽しみながら、味の変化を何度も堪能することができます。混ぜないで飲むのが基本です。
最初はふんわりとした優しいクリームを、次にほろ苦いコーヒーとクリームのハーモニーを、
最後に沈んだザラメ糖とコーヒーの甘みを楽しむことができます。

材料

  • コーヒー(深煎りがお勧め) ・・・120g
  • ザラメ糖・・・小さじ2杯
  • 純・生クリーム(高脂肪のものがお勧め)・・50ml

作り方

  1. 純生クリームを泡立てて、七分立てのホイップにする。クリームは無糖でも美味しいが、お好みで砂糖を加えて泡立てても良い。泡立て過ぎても食感が悪くなるので、七分立てを目安とする。
  2. コーヒーを淹れる。深煎りの豆を中挽き~細め中挽きにし、濃い目に抽出する。濃い味わいがお好きな方は細かめに、あっさり味がお好きな方は粗めに挽くとよい。
  3. 温めたカップにあらかじめザラメ糖を入れておく。
  4. カップにコーヒーを注ぎいれる。ザラメ糖は粒が大きいために溶けにくく、最初はほろ苦いコーヒーを、次第にザラメが溶けて甘いコーヒーへと変化を楽しめる。
  5. 泡立てたクリームをそっと浮かべて完成。クリームの量はたっぷりとのせてOK。ただし、溢れそうになるまでクリームをのせると、飲みにくいため、8~9分目を目安にクリームをのせるとよい。

スウェーディッシュ・カフェ

コーヒーの卵黄を加えるエッグコーヒーは、北欧で好まれているアレンジです。
生クリームをプラスすることで、コーヒーエッグ・ノッグよりも
さらにやさしく濃厚なテイストのアレンジとなります。

材料

  • コーヒー(中深煎り〜深煎りがお勧め)・・・ 100ml
  • 卵黄・・・1個分
  • 水・・・30ml
  • グラニュー糖・・・ 10g
  • 生クリーム・・・ 10ml
  • ココアパウダー・・・少量

作り方

  1. カップは温めておく。生クリームは緩めにホイップしておく。
  2. コーヒーを淹れる。シティローストくらいの中深煎り〜深煎りがお勧め。
  3. 鍋に卵黄と水とグラニュー糖を入れ、泡だて器で混ぜ合わせる。
  4. ②に約50〜60℃になったコーヒーを少しずつ加え、ホイッパーでよく混ぜ泡立てながら火にかける。沸騰しないように注意する。
  5. カップに④を注ぎ、生クリームをそっと浮かせる。仕上げにココアパウダーをふりかけて完成。

スパイス&ハーブアレンジ

カルダモンコーヒー

Olena Kaminetska/Shutterstock.com
Olena Kaminetska/Shutterstock.com

爽やかな香りが特徴のカルダモンを贅沢にホールで使用し、
コーヒーと一緒に香りを抽出することで豊かな香りが広がります。
清涼感が癖になるアレンジコーヒーです。

材料

  • アイスコーヒー(浅煎り〜中煎りがお勧め)・・・120ml
  • カルダモン(ホール)・・・ 1粒
  • 氷・・・ 適量

作り方

  1. カルダモンは香りが出やすいように、さやに傷を付ける。
  2. コーヒーを淹れる。浅煎り〜中煎りのお好みの豆をドリップで濃い目に淹れる。この時、カルダモンも一緒にドリッパーに入れ、一緒に抽出する。
  3. グラスに氷を入れ、熱いうちに注いで急冷させて完成。お好みで、ミルクやガムシロップで甘みを付けてもよい。(カルダモンパウダーを使用する場合は、グラスにコーヒーを注いだ後、ひと振りする。)

シナモンコーヒー

Gayvoronskaya_Yana/Shutterstock.com
Gayvoronskaya_Yana/Shutterstock.com

材料

  • コーヒー (中煎り〜中深煎り、スパイスフレーバーのものなどがお勧め)・・・120ml
  • シナモンスティック 1本
  • オレンジママレードなど(お好みで) 10g

作り方

  1. カップは温めておく。
  2. コーヒーを淹れる。中煎り〜中深煎りの豆や、スパイスフレーバーのものなどがお勧め。
  3. カップにお好みでオレンジママレードを入れ、コーヒーを注ぐ。
  4. シナモンスティックでかき混ぜ香りを立てて完成。甘みやミルクをプラスしても◎。

ペパーミントコーヒー

紅茶や炭酸と合わせるイメージが強いミントですが、コーヒーとの相性も実は抜群です。
フレッシュなミントが手に入ったらぜひ試してほしい、後味の爽やかさを楽しめる、
夏にもぴったりのアレンジコーヒーです。

お好みでミルクを入れても楽しめます。

Miramiska/Shutterstock.com
Miramiska/Shutterstock.com

材料

  • コーヒー(浅煎り〜中煎り、ハーブフレーバーのあるものがお勧め)・・・120ml
  • シュガー・シロップはハチミツ・・・ 適宜
  • ミルク・・・お好みで
  • ミントの葉・・・ 適宜

作り方

  1. コーヒーを淹れる。アイスコーヒーにするので、アイスコーヒー用の豆を使用し、濃い目に抽出する。
  2. 耐熱グラスにたっぷりの氷をいれ、ミントを入れる。
  3. 淹れたての熱いコーヒーを注ぎ、全体を混ぜる。この時ミントを少し潰すとより香りが立つ
  4. 熱いコーヒーを注ぐとミントの色が変わるため、飾り様に少しミントは残しておき、最後に上に飾って完成。
    お好みでシロップを加えたり、アイスクリームをミントコーヒーフロートにしても◎。

アップル&シナモンパイ・ラテ

りんごジャムとシナモンで、まるでアップルパイのようなアレンジコーヒーが完成します。
コンデンスミルクが全体を甘く優しくまとめてくれます。

Sipovich Aliona/Shutterstock.com
Sipovich Aliona/Shutterstock.com

材料

  • コーヒー(深煎りがお勧め)・・・ 70ml
  • 牛乳・・・ 70ml
  • りんごジャム・・・ 15g
  • コンデンスミルク・・・ 15g
  • シナモンパウダー・・・ 適量

作り方

  1. カップは温めておく。
  2. コーヒーを淹れる。深煎りのものやアップルフレーバーのあるものを濃い目に抽出するのがお勧め。
  3. りんごジャムとコンデンスミルクをしっかりと混ぜ合わせる。
  4. 鍋に牛乳と③を入れて火にかけ、溶けるまで泡だて器で混ぜ合わせる。この時、沸騰させないように注意する。
  5. カップにコーヒーと④を注ぎ入れる。仕上げにシナモンパウダーをふって完成。キャラメルシロップをデコレーションしても◎。

ハニージンジャーコーヒー

冬の寒い日にぜひ楽しみたいアレンジコーヒー。
生姜の刺激とはちみつの優しい甘さが、コーヒーの苦味とマッチします。
体を温めたいときには、ジンジャーパウダーがお勧めです。

材料

  • コーヒー(深煎りがお勧め) ・・・70ml
  • 牛乳 ・・・70ml
  • はちみつ ・・・大さじ1
  • すりおろしたしょうが、またはジンジャーパウダー・・・ 少々

作り方

  1. カップは温めておく。
  2. コーヒーを入れる。深煎りのものを濃い目に抽出するのがお勧め。
  3. 鍋に牛乳、はちみつ、すりおろししょうやジンジャーパウダーを入れて火にかける。はちみつが溶けるまで泡だて器でまぜ合わせる。沸騰しないように注意する。
  4. カップにコーヒーと③を注ぎ、混ざったら完成。仕上げにジンジャーパウダーや刻んだジンジャーピールをふりかけても◎。

スイートアレンジ

コーヒーをデザートのように、思い切りスイートにアレンジしてみましょう。
お子様にも楽しんでもらえるような、コーヒーの新しい楽しみ方を発見できます。

ストロベリーマシュマロ・コーヒー

Kiian Oksana/Shutterstock.com
Kiian Oksana/Shutterstock.com

ストロベリージャムを混ぜ込んだ生クリームの上に、マシュマロを浮かべる贅沢なアレンジ。
アイスでアレンジしても美味しくいただけます。

ジャムは季節に合わせて、マーマレード、ブルーベリー、チェリー、アプリコットなどでも◎。
アレンジの幅が広がります。

材料

  • コーヒー(深煎りやジャムに合わせたフレーバーのもの)・・・120ml
  • ストロベリージャム・・・大さじ2
  • 生クリーム・・・30ml
  • マシュマロ・・・適量
  • ココアパウダー・・・適量

作り方

  1. カップは温めておく。生クリームは適度な固さにホイップしておく。
  2. 生クリームにストロベリージャムを混ぜる。完全に混ぜ込む必要はなく、マーブル状にしておくほうが見た目が華やかになる。
  3. コーヒーを淹れる。深煎りのものやジャムに合わせたフレーバーのものを濃い目に抽出するのがおすすめ。
  4. カップにコーヒーを注ぎ、そっとストロベリー生クリームを浮かべる。
  5. 最後にお好みの量のマシュマロを浮かべて完成。ココアパウダーをかけても◎

キャラメルソルティ・ラテ

Olga Miltsova/Shutterstock.com
Olga Miltsova/Shutterstock.com

キャラメルと塩を加えたアレンジコーヒー。リッチなキャラメルのテイストを塩が引き締め、より甘みが引き立ちます。

材料

  • コーヒー(深煎りがお勧め)・・・ 70ml
  • 牛乳・・・ 70ml
  • ミルクキャラメル・・・ 2粒
  • 塩・・・ 少々

作り方

  1. カップは温めておく。
  2. コーヒを淹れる。深煎りのものやキャラメルフレーバーのあるものを濃い目にコーヒーを淹れるのがお勧め。
  3. 鍋に牛乳、ミルクキャラメル、塩をひとつまみ程度入れて火にかけ、よく溶けるまで泡だて器で混ぜる。ミルクキャラメルは溶けにくいのでしっかり混ぜるようにする。この時、沸騰させないように注意する。
  4. カップにコーヒーを注ぎ、③を入れて混ぜたら完成。お好みでホイップクリームを浮かべても◎。

ラズベリーモカ・シェイク

ラズベリーをプラスしたアイスアレンジは、甘酸っぱさとココアのコクが調和した
特別なスイーツアレンジです。
ピンクの見た目と、ラズベリーとカカオの抗酸化成分で、女性に嬉しいアイスドリンクです。

材料

  • アイスコーヒー(深煎りがお勧め)・・・80ml
  • 冷凍ラズベリー・・・10粒程
  • シュガー・シロップ・・・10ml
  • チョコレートシロップor ココアパウダー・・・お好みで適量
  • バニラアイスクリーム・・・50g
  • 氷・・・適量

作り方

  1. アイスコーヒーを淹れる。深煎りの豆をチョイスし、苦味が出すぎないように中挽きで濃い目に抽出する。
  2. アイスコーヒー、冷凍ラズベリー、シュガーシロップ、チョコレートor ココアパウダー、アイスクリームをミキサーに入れて、しっかりと撹拌する。
  3. お好みで氷を淹れたグラスに注ぎ、トッピング用のラズベリーやミントを飾って完成。